AIコスプレイヤーについて
AIコスプレイヤーは画像生成AIで作られた架空の人物画です。実際の人間と見間違えるほどクオリティが高い画像が作れるようになりました。
中でも、Kanyon Industries氏の作成した美しい生成画像は世界的に注目され、AIコスプレイヤーという言葉を世に広めました。
ChilloutMix(チルアウトミックス)とは?
ChilloutMix(チルアウトミックス)は日本人のTASUKU様が作成したStableDiffusionで動くフォトリアル系モデルの一つです。
StableDiffusionの公式モデルが苦手とするアジア人の顔を学習しており、クオリティの高い美女・美少女を生成できるのが特徴です。また、NSFW(紳士向けコンテンツ)の生成にも優れている特徴があります。
現在、高品質なAIコスプレイヤー画像を作りたい人にとってはうってつけのモデルです。
ChilloutMixの歴史
ChilloutMixはそのあまりもの完成度の高さから世界中の注目を集めました。しかし一方で、グレーな学習データを使用しているのではないかと指摘する声が少数ながらありました。ただこれは、ChilloutMixに限らずStableDiffusionのあらゆる学習モデルでこの種の問題が指摘されています。現在日本では、画像生成AIで作られたイラストの法的な扱いに決着がついておらず、著作権や肖像権に関する問題への議論が続けられています。
これらの倫理的な問題や法的リスクを個人で負うことの重圧からか、TASUKU様は一度ChilloutMixの公開を終了させました。
しかし、現在はCIVITAIという巨大なモデル共有サイトで再配布されています。CIVITAI側と協議の末、モデルの権利や責任はTASUKU様からCIVITAIに完全に移譲されています。CIVITAI側も無くすには惜しいキラーコンテンツだと判断したのでしょう。
ChilloutMixの導入方法
Chillout Mixを動かすにはまず、StableDiffusion Web UIの導入が必要です。まだの方はこちらから導入してください。
StableDiffusion Web UIにChilloutMixを導入してみましょう。まずはCIVITAIのモデル配布ページにアクセスします。配布ページにアクセスするにはサインインが必要です。もしアカウントを作っていなければアカウント登録をしましょう。
ページ右上のDownload Latestをクリックして、最新モデルをダウンロードしましょう。ダウンロードしたモデルは「stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion」のフォルダに格納してください。
モデルにVAEが含まれているため、別途VAEを入れる必要はありません。
あとはWebUIを再起動して、モデルを設定できるようになっていたら導入完了です!
ChilloutMixの注意点
ChilloutMixは商用利用できないなどの注意点があります。これらパーミッションはモデル配布ページ右下のアイコンで確認できます。
クレジット明記が必要、商用利用不可、ChilloutMixが含まれるマージモデルの共有・販売不可などが定められています。
ChilloutMixで使える呪文の探し方
CIVITAIを使う方法
ChilloutMixの配布ページには使える呪文のアイディアがちりばめられています。
配布ページを下の方にスクロールしていくと各ユーザーの投稿が載っているページあります。
ユーザーの投稿した画像をクリックすると、プロンプトや書き出しの設定が表示されるので、そちらを参考にしてみてください。
ちちぷいを使う方法
ちちぷいという呪文共有サイトを利用するのもオススメです。
chichipuiのサイトにフォトジャンルが追加されました!
リアル系のイラストはこちらでソートできます。
また、ちちぷいは呪文を公開していない画像も多いのですが「呪文あり」のものだけをソートできます。
お気に入りの画像を探して、呪文を試してみてください。
ChilloutMixで使えるオススメのLoRA
ChilloutMixではDollLikenessシリーズのLoRAを使うと、美しい顔が生成しやすいです。ただ、これらのLoRAも倫理的問題を孕む可能性があるため使用は自己責任でお願いします。
これらのLoRaを効かせる割合は0.1~0.5ぐらいにして、複数のLoRAを混ぜ合わせて使うと効果的です。好みの顔になるようにいろんな配合を研究してみてください。
LoRAについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参照ください。
商用利用可能なChilloutMix?!ジェネリックモデルとは?
ChilloutMixは商用利用ができないという問題点があります。
これを解決するべく商用利用可能で、ChilloutMixと似た写実的な表現が可能なジェネリックモデルと呼ばれるものが生まれました。
ここでは、その2つを紹介します。
MUSE_v1
Muse_v1はモデルの再配布以外の商用利用が許可されたリアル系モデルです。
ChilloutMixから完全に独立されて作られているモデルで、クオリティが高いです。
Civitaiから簡単にダウンロードできます。
chilled_remix
以前はChilled_re_genericというモデルが商用利用可能モデルとして一般的でした。しかし、Chilled_re_genericに含まれていたマージ元のbasil mixと呼ばれるモデルが商用不可にライセンス変更されたことに伴い、Chilled_re_genericも商用不可になってしまいました。
そこで新たに生まれたのがchilled_remixというモデルです。
商用利用可能な最新モデル『chilled_remix』とは?導入方法を解説の記事で詳しく解説しています。
ChilloutMixの推奨設定
フォトリアル系の画像は細かい描きこみが重要なので、サンプリング回数(Sampling steps)はイラスト系より多め25~50に設定するのがオススメです。
使用するサンプリングアルゴリズム(Sampling method)はDPM++ 2M KarrasもしくはDPM++ SDE Karrasがオススメです。
また、フォトリアル系の画像は高解像度で出力すると綺麗になります。
まずは、低解像度、低サンプリング回数である程度ガチャを回して、もしいい構図が出てきたらそのシード値で固定して高解像度補助(Hires. fix)機能を使うか、image to imageを使い解像度上げてより緻密な画像にしましょう。アップスケーラー(Upscaler)はLatent(bicubic antialiased)もしくはSwinIR_4xがオススメです。
ちなみに、いきなり高解像度で出力するのはオススメしません。長時間待たされた挙句…人体錬成に失敗した悲しきモンスターが産み落とされる確率が高いからです。
また高画質で出力するためには、グラフィックボードの性能も大事になります。
もしスペックが足りていない場合は記事結局どのグラボを買えばいい?StableDiffusion【PC環境まとめ】を参考にしてみてください。
ChilloutMix作者による設定
ChilloutMix作者が設定しているプロンプトや各種設定を記事にまとめました。
ChilloutMixの作者が語るAIで可愛い画像を作る方法も参考にしてみてください。
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