gpt-3.5-turboの料金体系
gpt-3.5-turboの利用価格は1000トークン当たり0.002$です。
1000トークンは日本語でどれくらいの文字数?
1000トークンは日本語でどれくらいの文字数なのかを以下のサイトで検証できます。
「芥川龍之介」の「蜘蛛の糸」を1000トークン分読ませて実験しました。
1000トークンで692文字となりました。漢字が多く含まれる場合トークン数が増えるようですが、今回の結果から、日本語では1000トークン700文字前後と考えてよいでしょう。
日本語100文字当たりの利用料金は日本円でいくら?
1$が135.96 円(3月7日の為替レート)として日本語100文字当たりの金額を計算するすると
0.002[$/1000token]×135.96[yen/$]×1000[token]/700[characters]=0.38846…[yen/100characters]
100文字当たり約0.39円という結果になりました。1000文字当たりだと約3.9円です。使い方にもよりますが、安い金額ではないかと思います。
日本語は英語に比べて割高? 英語100文字当たりの利用料金
「芥川龍之介」の「蜘蛛の糸」をDeepLで英語に翻訳してから1000トークン分の文字数を算出しました。
英語では1000トークンで約4200文字も扱えるという結果になりました。これは、英語では1トークンで多くの文字数を扱えるためです。同じトークン数で日本語と比べて6倍も多くの文字が扱えるので、利用価格は日本語の6分の1となます。
0.38846[yen/100characters]/6=0.06474…[yen/100characters]
英語の場合は100文字当たりわずか約0.065円で利用できます。1000文字でも約0.65円です。格安ですね!料金面で英語は非常に有利だと分かりました。
トータルトークンの計算
ちなみに、価格はトータルトークンによって計算されます。
トータルトークンはプロンプトのトークン数とAPIから出力されたトークン数の総和です。
total_tokens = prompt_tokens + completion_tokens
したがって、入力が少なくても出力が多ければ価格も高くなります。
API利用料を抑える工夫
入力プロンプトを工夫して文字数を抑える
言い回しを簡略化したり、丁寧語を使わずに伝えるなど文字数を抑える工夫をすることでAPI利用料を減らすことができそうです。
出力文の文字数を抑える
「〇〇文字以内で出力」というように出力の文字数を少なく制限するプロンプトを与えることで、出力文の文字数を減らすことができそうです。
文脈を与えるプロンプトは、ほどほどにする
過去の入出力過程をそのままプロンプトとして入力するこで、文脈を理解した回答を出力できます。
しかし、これをすると入力の文字数がどんどん増えてしまいます。
与える過去のデータを直前の数回のやりとりまでに制限したり、そもそも文脈を与えないなど使いどころを考えた方がよいでしょう。
英語に翻訳して日本語に翻訳し直す
Google Apps Script(GAS)の翻訳機能は上限による費用がかからず、無料で利用可能です。これを利用して英語にしてから日本語に戻す操作をすれば費用をかなり抑えられそうです。
しかし、翻訳タスクの実行分の時間が加算されるデメリットがあり、またGASは利用し過ぎると実行してもエラーになる場合があるため注意が必要です。
まとめ
gpt-3.5-turboを利用するときの料金の目安は以下になります。
(為替相場によって変動するため注意)
- 日本語 100文字当たり約0.39円
- 英語 100文字当たり約0.065円
また、入出力の文字数を制限することでコストを抑えられます。
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