無料枠のGoogle ColabでWebUIの使用が制限される
このたびGoogle Colabの無料枠でWebUIの使用が制限されるようになりました。
今まではGoogle Colab上でStableDiffusion WebUIを問題なく動かせていましたが、4/21を境に「今後のColabの利用を制限させていただく場合があります。」と警告が表示されるようになりました。
元々Google Colabはは機械学習の教育や研究用に無料で扱えるサービスとしてリリースされたものです。しかし、生成AIブームがおきGoogle Colab上でWebUIを実行する人たちが急増しました。Google内部関係者によるツイートによると、GoogleのGPUリソースが圧迫され、Googleチームの予算では対応できない規模になってしまったとのこと。
Google Colab利用規約の変更
GoogleColobの利用規約が4/21付で以下のように変更されたとのredditユーザーの報告があります。
制限する利用方法の中に4/21からremote UIsが追加されたそうです。
StableDiffusion WebUIがこの制限に該当するため、GoogleColobでWebUIを利用するのは規約違反になるとのことです。
(ただ…実際に利用規約のページを見に行ったのですが、日本語ページでまだ反映されていないからなのか上記のような変更が確認できませんでした。もし知っている人がいればコメントなどで教えて下さい。)
規約違反によるアカウントBANのリスク
今後GoogleColabで画像生成をしようとする方は注意が必要です。規約違反となるため最悪アカウントがBANされるリスクがあります。
アカウントバンを食らうと無効なアカウントという表示が出て、他のGoogleサービスも使用できなくなってしまいます。復元リクエストを申請することで復活できる場合もあるようですが絶対ではありません。
しかし、Googleに連絡をとったユーザのツイートによるとColabでのWebUIの使用が規約違反に該当するのは無料枠のアカウントのみのようです。
Pro版(有料版)を利用しているユーザは警告の表示が変わるとのこと。
無料版とPro版の比較動画。
Google Colab Pro版のメリット
もし今まで無料版でGoogle Colabを利用してきた方はこれを機にPro版にアップグレードすることをお勧めします。WebUIの使用が規約違反に該当しないだけでなく、他にも様々なメリットがあります。
高性能のGPUを優先的に利用できる
有料版のGoogle Colab Proでは最速のGPUを優先的に割り当ててもらえます。
ノートブックを12時間以上(最長24時間)接続できる
無料版は使用時間の制約が最長12時間です。しかしGoogle Colab Proでは12時間以上(最長24時間)接続が可能になります。
メモリ容量を確保できる
有料版のGoogle Colab Proでは高メモリの仮想マシンが優先的に割り当てられます。多くの画像を生成しすぎてメモリ使用量が上限に達してしまう心配も軽減できます。
Google Colab Pro版の料金プラン
Google Colab Proの利用料金は月1,179円です。また、ブラウザを閉じてもバックグラウンドで実行が可能なGoogle Colab Pro+という月5,767円のプランもあります。
項目 | 無料版 | Colab Pro | Colab Pro+ |
---|---|---|---|
料金 | 無料 | 月 1,179円 | 月 5,767円 |
GPU | 自動割当 | 高性能 GPU | 高性能 GPU |
メモリ | 中容量 | 大容量 | 大容量 |
使用時間 | 最長 12 時間 | 最長 24 時間 | 最長 24 時間 |
バックグラウンド 実行 | ✕ | ✕ | ○ |
ローカル環境構築のススメ
これを機会にグラフィックボードを購入して、ローカル環境を構築するのもおすすめです。Google Colabでランタイムがリセットされ、環境を再構築しなきゃいけない煩わしさから解放されますし、高性能なGPUならより高速で画像生成できます。
結局どのグラボを買えばいい?StableDiffusion【PC環境まとめ】ではオススメのGPUを紹介しています。
新たにPCを買い替える場合には、以下のPCがオススメです。
コメント
この記事は必ずしも正確ではない。
わたしはPro版を購入しているが警告が表示されている。
月1,072円払うだけで常に警告が消えるわけではないのだ。